難治性皮膚潰瘍を伴った分枝状皮斑

50歳の主婦。約10年位前から冬になると手と足の色が変わるようになった。5〜6年前からは夏でも色が変わるようになった。また、傷が治りにくくなり、某国立病院皮膚科に約6年間通院していた。
1988年7月下腿の皮膚潰瘍が悪化し、某大学病院皮膚科を受診し、分枝状皮斑、夏季潰瘍と診断された。桂枝茯苓丸エキスとビタミンCとで約4ヶ月間治療されたが改善せず、1989年11月28日近畿大学東洋医学研究所の附属診療所に来院した。
皮膚は上下肢全般に細網状皮斑が認められ、左右の下腿と右足首に難治性の潰瘍があった。
桂枝茯苓丸料加大黄黄耆を煎剤で投与していったところ、潰瘍は徐々に改善し8ヶ月後には傷が塞がった。
最後の来院より7年3ヶ月後に問い合わせたところ、その後も再発はしていないとのことであった。
初診時の左手背と右手背の状態
左下腿 右下腿 右足首  

初診時
約1ヶ月後
約3ヶ月後
約8ヶ月後

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