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2. コンピューターの光と陰
前回は格調高いお話しでしたが、今回の私の番では漢方とコンピューターについて、軽い感想を述べさせてもらいます。
まず、インターネットによって情報が手軽に世界中から瞬時に得られるようになり、また個人でも簡単に情報発信できるようになったのは、素晴らしいことです。このサイトで今こうして意見を述べられるのも、まさにインターネットのおかげなのですから。
私自身も今はコンピューター・オタクのように周囲からは思われているようですが、元々パソコンはそう好きな方ではありませんでした。学会発表やデータ整理には使っていましたが、そう詳しくはなくまたのめり込むこともありませんでした。しかし、世の中でインターネットという言葉を多く聞くようになった1995年頃のある日、ホームページを記述するHTMLを簡単な雑誌を片手に書いてみると、味気ないHTMLがMosaic*で見ると美しいページに一変するではありませんか。あの日の感動は忘れられません。それからはタグ*の解説書を読み、新しいブラウザー*が出ればすぐにダウンロードし、まさにインターネット漬けの日々になってしまいました。ネットワークやコンピューターのこともようやく以前よりはわかるようになっていったと思います。
ところで、将来インターネットを通じて漢方の診断や薬の処方-virtual kampo hospital-ができるようになるでしょうか?法律的にも今は無理ですが、それががクリアーできても、私はけっしてそういうことにはならないと思います。漢方はとりわけ症状と薬の対応が曖昧な領域で、正しい薬を出すためには患者さんの状態や様子をよく診ることが必要とされます。インターネットを通じて得られる限られた情報からは、正解に至るのはたいへん難しいでしょう。また、患者さんに相対してよく診るというセレモニーは、良好な医師-患者関係を築くためにも必須のことだと思います。
今回はコンピューターの光と陰と称して、インターネットと漢方についての私見を述べました。否定的なことも述べましたが、私はインターネットを通じて情報を提供するのは大好きなのです。また、ホームページを見られた方からのメールはなにより励みになりますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。
(雨宮修二)
*注)これを見られている貴方はご存じでしょうが一応
Mosaic:Netscape Navigatorの前身。
タグ:< >。HTMLの基本的な構成要素。
ブラウザー:Netscape NavigatorやInternet Explorerなどホームページを見るソフト。
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