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8. 漢方薬と健康食品
アガリスクは漢方薬でしょうか?
答え:違います。
プロポリスは漢方薬でしょうか?
答え:違います。
鮫軟骨は漢方薬でしょうか?
答え:違います。
以上はいずれも健康食品です。漢方薬とは法律的には薬局方に記載された生薬のことですが、簡単にわかる方法があります。
条件1.複数の生薬の組み合わせであること。
条件2.古典に記載されていること。
この2つを満たさないものは、漢方薬ではありません。そうです、あなたが漢方薬と思っているものの大多数が健康食品なのです。条件2は簡単にはわかりませんが、条件1は簡単にわかることです。漢方薬で単一の生薬で出来ているのは甘草湯くらいのものです。漢方薬は長い年月かけた経験の結果、基本的に複数の生薬の組み合わせでできており、どのような状態の時に使えるか古典に詳しく記載されています。一方、大多数の健康食品は単一のものでできており、大抵何にでも効くようなことを謳っています。
漢方薬は薬事法により規制されますが、健康食品はずっと緩い規制しかありません。だって食品なのですから。しかし、あたかも薬品であるかのように、効能を宣伝されているのが健康食品なのです。正直なところ、効能の疑わしいものが殆どです。特に難治性の病気-癌などが治ると称して宣伝しているものにその傾向が強いようです。癌がそんなに簡単に治ったら誰も苦労しません。しかし、治ると言われれば癌患者も家族もそれにすがりたくなります。そこに、売る方にとってはおいしいビジネスが成立してしまうのです。
赤ワインが虚血性心疾患に効くと言われれば、好きでもない赤ワインを飲む、ココアが良いとTVでいえば即スーパーでココア売り切れ。嗚呼、健康も生命も大事だけれど、もう少し常識を働かせてといいたくなります。怪しげな健康食品ビジネス花盛り、どうぞ気を付けてください。
その他の様々な事柄について、より深く知りたい方々は、どうぞ拙著『近代漢方総論』(医道の日本社)をお読み下さい。
(雨宮修二)
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