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22. 医療:その3
前回(20)では、高度の医療技術を存分に持っている現代医学に対して、東洋医学は一体何をもって、その存在価値を主張し得るのでしょうか、という問いを発して終了しました。
当院には様々な病気の方々が来院されますが、その大部分は現代医療で治らなかった人達です。例えば皮膚病では、アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症や慢性湿疹の人達が来院されるのですが、漢方治療で結構よくなっていくものです。また、現代医学では治癒しないとされている「尋常性乾癬」の患者さん達が、当院のホームページに出ている治験例を見て、かなり遠方からも来院されています。この病気も「証」にあった漢方薬の服用と本人の改善への努力次第で、結構よくなっていくものであることを経験してきまして、今では、この病気は、「ガン」とはちがって、本来治るべき病気であると確信しています。なお、「ガン」の場合は、その種類や程度によって、全く様々な状態がありますので、必ず治るなどとは簡単には言えませんが、「乾癬」は治る病気であると言えます。
この発達した現代医学で、不治と言われている病気であっても、「乾癬」の如く、漢方治療で治るものがあるということは、一体、どうしてなのでしょうか。
それは現代医学が局所の異常を局所の処置で治していく「局所治療」であるのに対して、漢方治療は「体質」を改善して、身体全体の異常を改善しながら、局所の異常も改善していく「全体治療」であるからなのです。これは現代医学が持ちあわせていない、一種高等な医療術なのです。「理屈」から開発され得るような、そんな単純なものではなく、「経験」から得られ、伝承されてきた誠に玄妙な治療術なのです。
「全体治療」というこの特徴こそ、東洋医学が、その存在価値を主張し得る最重要の特徴なのです。
結論から先に言ってしまったことになりましたが、理解しにくい点もあったかも知れませんので、次回から、もう少し説明し、考察していきましょう。
(遠田裕政)
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