以前のトピックス

38. 幼稚園の運動会

  慈温堂移転に伴い、9月の後半から10月初旬にかけ、忙しくしていたため、皆様にはいろいろとご迷惑をおかけしたことと思います。申し訳ありませんでした。10月に入って、移転も無事に終わり、既に新しい場所にて診療も開始しています。前に比べて不便な点(トイレや水回りなど)もありますが、駅に近くなり、場所もにぎやかで、夜遅くなっても安心であり、窓も広く、昼は明るい場所なので、私としては、思い切って移転して良かったと思っています。また、新たな気持ちで、漢方でよりよい医療を提供していきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願い致します。
  さて、トピックと言えば、この移転が今のところ最大のトピックですが、詳しく移転に至る経過をお話してもあまり面白くないと思いますので、最近のいくつかの出来事を取り上げたいと思います。
  先ず、この間通過したばかりの台風23号ですが、超特大というだけあってかなりの被害を出していることが新聞やテレビで報道されています。確かに、最近までの台風でこれほどの死傷者をだしたというのは、私の記憶にありませんので、かなりの大きさだったのだと思いますが、私の住居近辺に限って言えば、それ程大きな台風だったという印象はありませんでした。しかし、被害に遭われた方々は大変なことだろうと思います。私自身は台風による直接の被害を体験したことがないため、台風の怖さを実感としては持てないのですが、父から以前聞いた話では、父も若い頃、東京の古い家に住んでいたときに台風による床上浸水を経験し、しばらく不自由な生活を余儀なくされて大変だったようです。畳などは変形して使えなくなるし、その他のさまざまなものも水浸しになり、台風が過ぎ去った後々まで、被害が続くようです。最も、自然災害は地震にしろ、台風にしろ、後々まで、その爪痕を残しますので、普段からそうなった際の心構えが必要だと思います。いつも台風が来ると、必ずどこかで、屋根にのぼって補修をしているときに突風に飛ばされたということをよく耳にします。こういう惨事を耳にするたびに、普段の平穏な時にやるべきことをやっておくということが重要であるとつくづく思います。自分もそうですが、やらなければならないとわかっていてもなかなかすぐにできなかったり、しばしば先に延ばしてしまったりしまいがちです。しかし、こういう惨事を教訓として今やるべきことは、今やるという姿勢を新たにすることは大切だと思います。
  さて、話題は変わって、先日(10/17)の日曜日に上の息子(3歳10ヶ月)の幼稚園の運動会に行ってきました。私は、無精な方ですので、世のお父さん達のように場所取りのために前日からとか朝早くから行くというようなことはしませんでした。家族で一緒に出かけ、開始時刻の数分前に到着という、いたってのんきな関わり方でした。うちの子もそうですが、年少さんでは、かけっこなどではコースを外れる子もいれば、ころんで泣く子もいるというどこでも見られそうなほほえましい様子で、みんなあまり競争という意識はなく、遊びの感覚で、じゃれあっているような印象でした。しかし、さすがに年中さんから年長さんになるとそれなりに目的意識を持っているような動きで、身体能力の差もかなりはっきりしてきている印象がありました。
  我が子はといえば、かけっこなど、みんなが走るからそれなりに走るという感じでしたし、お遊戯でも他の子が両手を羽ばたいて、走っている時にも、疲れているのかやる気がないのか、羽ばたきもせずに歩いている・・・。年長さんのかけっこで、まわりが白熱しているときに、遠くに認める姿を観察すると、座ったところの目の前の砂で山を作っている始末・・・。「う〜ん・・・、さすがB型」とある種感心しつつ、自分も運動会は苦手な方だったので、自分の小さい頃を見ているような、これから成長して世の中に出て行くようになると、多かれ少なかれ、他人と競争するような場面に出くわすであろうことを思って少し心配になる一方で、自分の人生を振り返ってみると、小・中学生の頃の運動会以外あまり競争ということを強く意識したことがないまま自分自身の道を歩いてきた気もするので、「この子にはこの子の人生がある。自分の道を見つけられれば、それが一番いいことだ。」とある種、達観できるような気持ちも同時にあり、なにやら複雑な気持ちになりました。「結局は自分が満足できる自分の道を歩むことが一番大事であり、そのために何か親として手助けが出来れば、それをすればよい。何もなければ、最終的にはその子を信じて、見守っていくことしかないな。」と、幼稚園の運動会ごときで、いろいろ考えさせられました。

(遠田弘一)