以前のトピックス

40. 花粉症の漢方薬

  今年はスギ花粉の飛散量が例年の30倍に達するとさかんにメディアで報道されています。実際いつもの年より花粉症の発症は早いようです。敏感な方はすでに昨年の12月頃から花粉症の症状を訴えていらっしゃいます。
  花粉症の治療薬としては最近多くの西洋薬が開発されています。抗ヒスタミン薬は最近のものではほとんど眠気がおこりません。新しい機序の抗アレルギー薬もあります。またステロイドの点鼻薬は全身への影響が少なく、特に鼻閉の強い時には適応です。
  花粉症の漢方薬としては、やはり小青竜湯がよく使われます。この薬は即効性があり、漢方薬は時間がかかるとの思い込みを気持ち良く打ち破ってくれます。花粉症にかぎっていえば、むしろ西洋薬の方に効果発現までに時間のかかる薬が多いのです。麻黄附子細辛湯も花粉症に使われる漢方薬です。この薬にはカプセル剤もあり、煎じ薬やエキス剤(粉)は飲めないという患者さんには朗報です。
  花粉症はもはや国民病といえるくらい多くの方が罹患しています。鼻がつまって頭までぼーっとしてきては、仕事の効率にも影響します。スギ花粉の飛散は残念ながら当分続く現象です。ぜひ自分にあった薬を見つけて、このつらいシーズンを少しでも快適に過ごして欲しいものです。

(雨宮修二)