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新年(平成18年)のご挨拶

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年もここ慈温堂において、より良い診療を提供できるよう尽力したいと思いますので、よろしくお願い致します。
 今年も寒い冬となっています。ヨーロッパの方では大寒波が各所に被害を出しているらしく、大停電になっている地域もあるということです。日本でも新潟での被害を新聞で目にしました。現在のように生活の大部分を文明の利器(多くの電気器具)に依存している状態では、ちょとした停電でもその被害は甚大なものになる可能性があります。平々凡々たる毎日を過ごし、それ程大きな変化もない日にどっぷり浸かっていると、こうしたニュースを目にしても、それはどこか遠いところの自分とは関係ない世界の出来事のように思ってしまいがちです。しかし、実際は、いつ何時でも大変な状況に出くわす可能性の中で生きていることが真実です。「備えあれば、憂いなし」という言葉は多くの人が当然のように知っている言葉ではありますが、果たしてどれだけの人がその備えを怠らずにしているでしょうか。上記のようなニュースを目にしても、同じようなことが自分の身に起こった時、その状況を乗り切れる用意があるかといえば、私としては恥ずかしながら、全くないに等しい状態です。
 以前にも書きましたが、「変化すること」が物事の本来の有り様であり、特に大きな変化に遭遇した場合は、普段からの心の持ち方や人生への覚悟に従って、それに応じる以外にないわけですが、自分の身の回りのことで、対処しうることは、どんな小さなことでも、予め用意を怠りなくしておきたいものです。自分一人であれば、ある程度の覚悟は出来ているつもりですが、大切な妻子を抱えている状況では、やはり、気づいたことから備えておくべきである、と新年を迎えるにあたってつくづく思われます。
この新年を機に、まず始めに「心の備え」を再確認し、次に身の回りで気が付くことから一つ一つ地道に片づけていこうと思います。

(遠田弘一)